今、話題と言えば民主党の永田寿康議員の「偽メール事件」。どう考えても怪しいメールをタテにタンカを切った男の哀れな末路は内容の全くない謝罪会見だった。 結局、あのメールが偽物かどうかは、まだわからないんだそうだ。ふーん。 …それにしても、東大でて大蔵省行って、ここまでおバカでいいのだろうか…?
contents 「生-権力」はどのように現れるか 杉田敦 再生産される「生命空間」 藤原辰史 〈対談〉暴力とセキュリティ 仲正昌樹×萱野稔人 [特別企画]写真集『ある日、』で注目される気鋭の写真家・菱田雄介の待望の新作「チェチェン武装勢力によって占拠されたベスラン中等学校」を掲載
…と、大変ありがたい紹介がされていたのだ!「気鋭の写真家」「待望の新作」って、ここまで書いちゃっていいんでしょうか!でも、本当にありがたいと思いました。早く本物を見たいな。(僕の写真は、難しいお話の合間に象徴的に挿入されています。)全国の大手書店で発売するそうなので、宜しく御願いします!!
そんな中、エプソンの出したF−3200という家庭用フィルムスキャナーに遭遇したのです。今まで、ちゃんとしたプロユースのフィルムスキャナばっかり見てきたのですが、それだとブローニー対応で30万円位します。しかし、コレは5万円! デザインも宣伝の仕方も非常に「ファミリー向け」っぽいのですが、その実力はどこをとっても抜きん出ている気がします。
で、速攻で自転車にまたがり、春の陽気に近づくの大阪の街を一路、ビックカメラへGO!!店員さんにマニアックな質問を浴びせつつ、1台だけ残っていたF-3200を無事にゲットしたのでした!
一目散に帰宅してセッティングしてスキャニング!これが速い!今まで、1枚をスキャンするのに延々2分くらいかかっていたのに、1枚あたり30秒かからない。しかも、前は1枚ずつ選び直していたのに、3枚同時に、自動選択である。他にも、ガッシリとしたフィルムホルダー(今までのは、本当にちゃっちくて、フィルムがたわんでも成す術が無かった)といい、褒め切れない。
もう、勢いで70枚ほどもスキャンしてしまいました。中には、現像を諦めていたものもあって、2年も3年も前に撮った写真をようやくちゃんと見ることができて感激。自分の中のフィルムスキャン革命が起きた一日でありました。 (これなら、過去のブローニー、全部スキャンできるかも)
タクシーの運転手さんに、最近の岐阜の目玉は?と聞くと、NHKの「功名が辻」の舞台になっている、という。それは、岐阜をもり立てる千載一遇のチャンスでは?と思うが、どうにも、県には広報をする気が無いらしい。 ちょっとローカルな感じは、僕らのような一見さんにはとっても良く見えるんだけど、地元の人からすると深刻なようだった…。
夕方まで仕事をして、夕飯まで間があいたので、新宿をブラブラ。6月に個展を開く予定のニコンサロンをのぞいてみる。すると、次の展示に向けての立て込みの真っ最中。普通なら「あーあ」と諦めるところだが、僕としては実はこっちの方が興味深い。前日のこの時間に、何をどのように用意して、どうやって並べて行くか、というのが良くわかるからだ。 退屈なはずの並べ替え作業を遠巻きに黙々と見ているスーツ姿の男…さぞ怪しかったことであろう…。
…で、今日は朝からフィギュアスケートの練習に励む子供たちに会いに行って来ました。(さすがにこれは仕事絡み)テレビでは連日、3回転やら4回転やらをクルクルと回る選手達が出ているけど、一生懸命2回転を回る小学生達の姿もまた、良い。 安藤美妃は会見で「私は長野の荒川さんに憧れてスケートを好きになった。今回の私の演技で子供たちがスケートを好きになって欲しい」と言っていた。 8年前の安藤はまだ10歳。こういう所から這い上がって這い上がって、華やかな舞台に立てるんだな、と納得する。ほぼ1時間、休みなく滑り続ける子供たち。滑って転んで、立ち上がって。 メダル、メダルと騒がずに、きちんとオリンピックの試合を見よう、と思った。
でも、不思議なもので、直接お話した訳でもないのに、僕が言いたかったことがものすごく的確に伝わっていることに本当に驚いた。「9.11以降の世界 その歴史に立ち会う」と題された文章を、ちょっとだけ引用させてもらうと… 「地球上で起きている出来事にヒエラルキーはない。メディアが加熱する場所も自身の日々も同じ時の瞬間にある。事の真実はうつろうもので、写真はその刹那をとらえられるか。そんな呟きが聞こえるようだ。世界と日常とをトランスする新しいドキュメントフォトの試みだろう」 そう、それが僕が目指しているものです。理解してくれて、言葉にしてくれて、本当にありがとうございます。
何となく、場所を頭に入れて自転車を走らせる。大きな道を渡ってその地区に近づくと、明らかに雰囲気が違うのがよくわかる。午後の光に照らされて、たむろするおじいさん、おばあさん。しかし、誰もが食うや食わずの生活で、日々サバイバルな生活を送っているので、のんびりした所が微塵も無い。この街には、そんな人達が道を行き交う姿があちこちに見受けられる。 自動販売機に60円のものがあったり、道端でたき火をする人がいたり、回収なんか来てなさそうなゴミ捨て場に、街の人々がショッピングでもするように立ち寄って行くような様子は、使い古された表現かもしれないけれど「同じ日本とは思えない」感じ。圧倒的に若い人、50代以下の人が少ない。
以前、大阪に初めて来た頃は通天閣周辺の新世界やジャンジャン横丁を歩くのにも恐怖を感じ、荷物を極力減らして髪をグシャグシャにして行く、などと変な気を使っていたのだが、今思えばそれも不自然だ。結局のところ、下見を終えた僕はカメラをぶら下げて歩き回ってみることにした。 物見遊山感覚では失礼だというのも承知しているし、この街で金目のモノをぶら下げて歩く危険性もわかる。(この地区は、他でヤバいことをやって逃げてきた人もいるので、写真を撮られるのを極端に嫌う人が多いのだ) だけど、こちらがリスクをさらさないと、いい写真なんて撮れないのだ。それはパキスタンのペシャワル市場でもアフガニスタンのカブール市場でもそうだった。最初はマフラーで隠したりしてみたけど、「隠し撮り」こそ失礼なので、ちゃんと外に出して歩いた。 あいりん地区に揺れる、二眼レフのローライフレックス。すると、どうだろう。「兄ちゃん、いいカメラ持ってるね」「ありゃ、そんなん写るんかい?」など、色んな場所で声をかけてくれた。そんな出会いから、ビニールテント製の店の中を撮らせてもらったり、今のこの地区の状況を聞いたりと、気持ちのいい撮影をすることが出来た。残念ながら、顔まで撮らせてくれる人はいなかったけど…。 この街を歩く感覚は、先述のように外国のちょっと危険な市場を行く感覚に近い。映画「スワロウテイル」のYenTownにも似ていると思う。特に、グチャグチャな街並の上の高架を、関西空港行きの近代的な車両が通り過ぎて行く姿が絶望的に鮮やかな対比を見せていた。
今日は下見のつもりだったんだけど、思いのほか多く撮ることが出来た。その後、通天閣や新世界、ジャンジャン横丁などをフラフラと撮りながら名物串焼きを食す。以前、あまりにディープで危険!と感じていた新世界は、雰囲気がだいぶ柔らかくなったような気がする。 ほとんどスラム街のような印象のあるジャンジャン横丁は、子供連れも多い商店街に(それでも店は独特だが)変化したようだ。まぁ、あいりん地区から入ったから、新世界のディープさがあまり感じられないのかもしれない。 ************************************** ●ホテル・ルワンダ その後、自転車で九条というところまで新作「ホテル・ルワンダ」を観に行く。道がわからなくなってお巡りさんに聞いたら、地図のコピーまでくれた。更に、「今は何をやってるの?」と映画の話まで。人情の街だなぁ…と感じる。 さて、商店街からちょっと入ったところにある映画館に辿り着き、いざ、「ホテル・ルワンダ」。予想していたよりも残酷さが抑えられていて、非常に良い映画だった。 ルワンダと言えば、1994年、民族対立が悪化して100万人もの人が残酷に殺された国だ。銃とかではなく、武装勢力が斧やナタで殺戮を行なったというのが、当時センセーショナルに伝えられた。 僕も、ルワンダとブルンジの大統領の乗った飛行機が落ちて両方とも死んだ、というニュースは覚えていて、大統領が2人一辺に死ぬなんてことあるんだ!と驚いたのを覚えている。 そんな国で、様々な危険をおかしながら1200人もの人の命を救ったホテルマンの活躍が映画の本筋。あれから10年以上が経って、今やこのような形でしか、人々はあの国を思い出すことはないだろう。だからでこそ、映画にする意味があるんだと思うし、映画なら、より深く胸に残る形で伝えることができると思う。
隣り合っていた者同士が殺し合うのは、同時期に旧ユーゴスラビアでも起きていた。今思えば、何と言う時代だったのだろう。人がどこまで残酷になれるのか、ルワンダの大虐殺は我々に深い形で教えてくれた。
夜まで神戸。訪問先でお母さんの手づくり料理を頂いてその美味しさに感激。
月曜、帰宅してそのまま写真のまとめ作業。1時過ぎにまとまって、自転車でキンコーズへ。両面コピーを駆使し、プレゼン用の写真集を3部作る。黙々とコピーの前に立つことおよそ3時間。製本まで終了したのは、4時半くらいであった…。
新作が何枚か、某雑誌に載せてもらえることになりました。発売中の写真集を買って下さり、声をかけて下さったご縁からのことで、有り難い限り。とにかく、色んな場所で少しでも多く発表していこう、と思う。
ユーナ21というのは、ニコンサロンが通年募集している写真展で、プロを目指したりする人のために、毎年20人くらいが選ばれて写真展をやり、その中から一人が「三木淳賞」というのを獲得できる、というもの。若手写真家の登竜門的な感じで、とにかくニコンサロンで個展を開けるということは、ある程度、一般客に写真を見てもらえるということなので結構大きい。
そんな訳で、6月6日(火)〜12日(月)は、新宿のニコンサロンで個展やります!そして大阪では8月3日(木)〜8日(火)です。よろしく!!
夜、レイトショーで、今日封切りの映画「ミュンヘン」を見る。自転車で行こうと思っていたんだけど、あまりにも寒いので日和ってタクシー使用。昔、中学生くらいの時、百科事典に載っていた「黒い9月」事件の後日談。時、折しもハマスが政権を取る中、国家と個人と暗殺と家族が入り交じって描かれるスピルバーグ節。 個人的にはオリンピックの時のエピソードをもっと見たかったけど、なかなか面白かった。今更ながら、「国家」と「民族」を信じれば信じるほど他の国や民族を虐げてしまうという、永々のテーマを思う。 そして、こういう事ばっかり考えてエンターテイメントを作り続けるスピルバーグ監督を心底羨ましいなぁ〜、と思う。
でも、出来てきたプリントを水で洗う作業は、好き。写真と水、という、決して交わってはいけないものだけど、写真が誕生するのは水の中から、という不思議な組み合わせが何とも不思議な感じ。そんな訳で僕は、出来上がった写真を、必要以上にジャブジャブと、水の中に泳がせるのである。 (そうして出来た写真を洗濯バサミで干すのも好き。何か、「作ってる」という感じがすごくするから。)